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灰色の段階

「灰色の段階」は、中期YMOのアルバム『テクノデリック』に収録されている曲である。実は、YMOファンは初期、中期、後期で好みが分かれる。私の推測では、初期:中期:後期のファンの比率は3:5:2ではないかと思う。確かめたわけではないですが(笑)。

「灰色の段階」は細野晴臣氏が作曲した作品で、彼がスランプに陥っていた時期のものらしい。そのため、この曲は彼のスランプ時代の象徴とも言えるかもしれない。

「灰色」という色は虚しさを表現することが多いが、同時に現代社会においては心の健康を語る上で重要なテーマともなる。完璧主義や二元論的な思考、すなわち物事を白か黒かで捉えることは、多くの人々にとって大きなストレスの原因となっている。全てを明確に区別し、確実であることを求める姿勢は一見理にかなっているように思えるが、実際には日常生活の多くの場面で適用するのは難しく、不必要なプレッシャーを生み出す。

EVERY MINUTE, EVERY SECOND
I CAN FEEL IT GETTING CLOSER

TO WHERE GRAY MEETS WHITE

この曲の歌詞は、夢や目標に向かっている状態を描いていると感じる。灰色の曖昧さの中に、白への希望を見出そうとするその姿勢が、聴く者に深い共感を呼び起こしている。