精神科の患者さんで、SAD(社交不安障害)の方が結構いらっしゃいます。「緊張は薬では治せない」と思っている方が多いと思いますが、薬を使い「こんなに効果があるとは意外だった」という方も多いです。
社交不安障害は、社会恐怖とも呼ばれ、あがり症ともよくいわれます。人前で恥をかいたり、恥ずかしい思いをすることを極度に恐れ、そのような社会的状況に強い不安や苦しみを感じ、避けてしまいます。
人前に出ると緊張する、わけもなく不安・恐怖するなどの症状から、その程度が大きくなると社会生活にも支障をきたすようになります。
以前は「気の持ちよう」「性格の問題」とされることもありましたが、社会生活にも支障があると治療対象ともいえます。現在では、10人に1-2人がかかるともいわれております。
- 人前では、顔が赤くなって恥ずかしいから、人混みを避けてしまう。
- 食べてるところを、他人にみられると、過度に緊張して食べられない。
- スピーチの前に頭が真っ白になる。
- あらたまった所で、字を書こうとすると、過剰に手が震えてうまく書けない。
- 職場で来客にお茶を出すとき、過剰に手が震えてしまう。
などの症状がございましたらご相談ください。