目次
はじめに
「最近、仕事に行くのがしんどい」「人間関係がつらくて夜眠れない」
そんな心のSOSが、知らないうちに適応障害という形で現れているかもしれません。
適応障害は「ストレスが原因で心と体に不調が出る」状態のこと。うつ病や不安障害と違い、ストレス要因がはっきりしていることが特徴です。
今回は、東京駅近くの心療内科「メディカルクリニックルナ東京」が、適応障害の特徴・診断基準・治療法・受診の目安について、やさしく解説します。
第1章:適応障害とは?その正体をやさしく解説
適応障害とは、ある特定のストレス(環境変化・職場・家庭など)に対して、強い精神的・身体的な不調が出てしまう状態です。
🔹 例:
- 新しい職場に適応できない
- 上司との関係に強いストレス
- 引っ越しや結婚などの生活変化
- 大切な人の喪失
▷ DSM-5による診断基準(一部要約)
- はっきりしたストレス要因の発生から3か月以内に症状が出現
- 社会的・職業的な機能に支障が出ている
- うつ病や不安障害と明確に区別される状態
- ストレス要因が消えると、6か月以内に症状が軽減することが多い
第2章:よくある症状リスト
🧠 精神的な症状
- 抑うつ気分(気分の落ち込み)
- 焦り・不安・イライラ
- 集中力の低下
- 意欲の低下
- 眠れない(不眠)
🩺 身体的な症状
- 倦怠感、疲れやすさ
- 動悸・息苦しさ
- 食欲不振や過食
- 頭痛、腹痛、吐き気
第3章:うつ病との違いは?
比較項目 | 適応障害 | うつ病 |
---|---|---|
原因 | 明確なストレスがある | ストレス不明な場合も多い |
発症タイミング | ストレスから3か月程度 | 特に明確な時期なし |
持続期間 | 一時的・可逆的 | 慢性化・再発しやすい |
回復 | ストレス要因が解消されると改善しやすい | 投薬や治療が長期化することも |
第4章:適応障害の治療法とは?
① 環境調整
できるだけストレスの原因から距離を取ることが基本です。
② 薬物療法
不眠症を認める場合は、睡眠薬のサポートがある方が改善されやすいです。また、気分の落ち込みや不安感が強い場合は、その症状に応じた薬物療法を行う場合もあります。
③ カウンセリング
ストレスへの捉え方を見直す心理療法が有効であるという報告もあります。しかしながら、心理療法にも様々な種類がありますので、カウンセリングを行っている医療機関へお尋ね下さい(当院ではカウンセリングは行っておらず、精神科医による簡易な助言を行っております)。
第5章:受診のタイミングと目安
- 朝起きるのがつらくなった
- 職場に近づくだけで動悸がする
- 家族や友人との関係も苦しい
- これまで楽しめていたことが苦痛になった
- 「甘え」ではなく、明らかに日常生活に支障が出ている
こうした状態が2週間以上続く場合は、一度専門医への相談をおすすめします。
まとめ|あなたのストレスは、心が出す正当なサインです
「こんなことで受診していいのかな」と思う必要はありません。
心と体が限界を超える前に、助けを求めることは立派な対応力です。
東京駅近くの「メディカルクリニックルナ東京」では、WEB予約に対応し、初診でのお悩み相談も丁寧に行っております。
ひとりで抱え込まず、少しだけ頼ってみてください。