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最近なんとなく元気が出ない、そんな日が続いていませんか?
- 以前は楽しめていたことに、気持ちが乗らない
- 朝がつらくて、起きるのがしんどい
- 週末になっても気分が晴れない
- なぜかずっと疲れていて、集中力が続かない
それでも、仕事や学校にはなんとか行ける。
誰かに「つらい」と言うほどでもない気がする。
そんなあなたは「軽症うつ病(mild depression)」の状態にあるかもしれません。
軽症うつ病とは?|重度のうつとは違うサインの段階
軽症うつ病とは、ICD-10やDSM-5といった精神医学の国際基準で分類される「うつ病エピソードの軽度」にあたる状態です。
どんな症状があるの?
- 気分の落ち込み(悲しみ、憂うつ感)
- 疲れやすさ・だるさ
- 興味や楽しみの喪失
- 睡眠の問題(不眠または過眠)
- 集中力の低下、仕事や家事のミスが増える
症状の強さは軽くても、2週間以上、ほぼ毎日続いている場合は注意が必要です。
軽症うつ病の診断基準(ICD-10より)
抑うつ気分、興味と喜びの喪失、および疲労感を認め、さらに以下の症状のうち、2〜3つが当てはまる
仕事や家庭生活はある程度続けられるが、内面的につらさを抱えている
自殺念慮などの深刻な症状はまだ出ていないが、放置すれば悪化する可能性がある
- 集中力と注意力の減退
- 自己評価と自信の低下
- 罪責感と無価値観
- 将来に対する希望のない悲観的な見方
- 睡眠障害
- 食欲不振等
よくある誤解「こんなの誰でもある」「気の持ちようでは?」
「甘えてるだけでは?」
「そんなことで病院に行っていいの?」
そう思う方も多いかもしれません。
でも、心のエネルギーが目に見えず、すり減っている状態こそが、軽症うつの特徴です。
早めの相談で、心の回復がスムーズに
軽症うつの段階で適切なサポートを受けることで、中等症・重症への進行を防ぐことができます。
治療は、必ずしも薬ではなく、以下のような方法が取られます
- 環境調整(勤務負荷や生活リズムの見直し)
- 睡眠のコントロール(睡眠薬のサポートをかりるのがシンプルです)
- 必要があれば、少量の抗うつ薬(依存性は少ない)を使用するケースもあります
当院の診療スタンス|「早めの相談」を応援します
メディカルクリニックルナ東京では、
「なんとなくつらい」「最近調子が続かない」といったご相談にも丁寧に対応しています。
- 初診はWEB予約対応
- ご本人のペースに合わせて、回復の道筋を一緒に考えます
まとめ|「気のせい」にせず、自分の心に耳を傾けて
軽症うつ病は「なんとなく不調」が長く続く状態です。
誰にも言えないままがんばってしまう人ほど、悪化しやすい傾向にあります。
- 自分が弱いわけではありません
- 助けを求めるのは、治るための第一歩です
「このままでいいのかな…」と思ったときこそ、相談のタイミングです。