AI時代の不安に負けない、脳科学ベースのセルフケア2選

情報があふれ、AIや変化のスピードについていけない——そんな漠然とした不安や焦りを抱えていませんか?それは時代に適応しようとする脳の反応です。東京駅近くの心療内科「メディカルクリニックルナ東京」では、脳科学の視点から、AI時代の不安に振り回されないための2つのセルフケアをご紹介します。

目次

なぜ今「不安感」が増えているのか?

近年、AIの進化とともに、仕事も暮らしも急速に変化しています。

「自分の仕事はなくなるのでは?」「AIに置いていかれるかも…」 そんな漠然とした不安を抱える人が増えています。

これらは明確なストレスではなく、静かに積み重なる情報疲れ過剰な思考によるもの。

私たちの脳は常にオーバーワーク状態になっているのです。

不安は「大切なサイン」

不安はもともと、私たちが危険を察知して生き延びるために備わった「サバイバル機能」です。

近年の神経科学の研究でも、不安は私たちの注意力や判断力を高める働きを持っていることが示されています。

しかし現代社会では、情報量の多さやスピード感により、このセンサーが過敏に働きすぎてしまうことがあります。

だからこそ、「不安をなくそうとする」のではなく、

「不安に振り回されない状態をつくる」ことが大切なのです。

方法1|ボックス呼吸で、脳を静める

情報に晒され続ける私たちの脳は、常に戦闘モード

ボックス呼吸法は、アメリカ国立医学図書館(NCBI)にも掲載されている科学的な呼吸法です。

詳細はこちら:その暴走を止める最も手軽な方法が「ボックス呼吸法」です。

▷ やり方(4-4-4-4)

  • 4秒かけて鼻から吸う
  • 4秒間息を止める
  • 4秒かけて口から吐く
  • 4秒間止める

このサイクルを数回繰り返すだけで、副交感神経が優位になり、 数分で脳がリラックス状態へと切り替わります。

通勤中や会議前でも誰にもバレずに実践できる、隠れマインドフルネスとしておすすめです。

方法2|体を動かして、情報を追い出す

AI活用が進むほど、人間の「身体性」が置き去りになりがちです。

脳はフル稼働なのに、体は1日中イスの上。 このアンバランスが、不安感や焦燥感を悪化させてしまいます。

だからこそ、体を動かす=脳を整えるという意識が必要です。

▷ たとえば…

  • 2曲だけ音楽をかけて踊る
  • 昼休みに10分間だけ散歩する
  • 在宅勤務中にストレッチタイムをつくる

身体が動くと、脳内ではドーパミンやセロトニンなどの「安心ホルモン」が分泌されます。

これはAIには代替できない、人間だけの回復機能です。

不安を「味方」にできる人は、変化に強くなる

呼吸や運動で不安を整えると 「なぜ不安なのか?」「本当は何に怯えているのか?」 といった感情の根本に気づけるようになります。

すると、的確な行動が選べるようになり、 周囲への共感力も自然と高まっていきます。

まとめ|AIにできない心のメンテナンスを、あなたの強みに

AIは進化を続けても「心の揺らぎ」や「感情の微細な変化」にはまだ対応できません。

だからこそ、不安と付き合いながら自分を整える力は、 これからの時代の強みになっていきます。

まずは今日、呼吸をひとつ深く。肩をゆっくり回してみる。たったそれだけでも、 未来のあなたの心のOSが軽くなっていくはずです。

現代のストレスに振り回されず、自分の心と脳を整える——そのためのサポートを、ルナ東京ではお手伝いしています。脳科学を味方に、より軽やかに日々を過ごしていきましょう。

執筆:精神科専門医、医学博士

監修:京橋駅・宝町近くのメディカルクリニックルナ東京

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